酒さ様皮膚炎と診断される方が増えています。特に40代以降の女性に多いとのこと。
あなたは大丈夫ですか?また、あなたの周りにもそんな悩みを抱えている方はおりませんか?
かつてはアトピー性皮膚炎と診断される方が多くいたものですが、時代がうつり新たな形をとりつつあります。しかし、時代が変わろうとも、名前が変わろうとも、変わらないのは皮膚のしくみです。この時も休まず新陳代謝を行い、私たちを守っているのは皮膚です。
肌荒れが長引くほど、そのチカラを信じられなくなってしまうけれど、皮膚のことを知れば知るほど、薬などに頼らずとも自然に美しさを取り戻すことができると感じられます。
どんな成分を補うよりも私たちに流れている血液の修復力は素晴らしい。肌を壊さず、丁寧に整える習慣は自分が持っている能力に気づかせてくれます。
一緒に、肌の力を信じて解決していきましょう!
この記事は敏感肌で長年悩んできたスキンセラピストが肌荒れに困っている人のために書いております。個別の相談もお気軽にどうぞ。
そもそも酒さ様皮膚炎とは
常にお肌に赤みがあり、ちょっとしたことで炎症を起こしてしまう状態です。昔から「酒さ」はお酒に酔っている人のように頬が真っ赤になっているというところから名付けられました。お顔の毛細血管が拡張し、血液の赤さが透けて見えている状態です。
赤みの様子も、面で頬が赤くなっていたり、ポツポツと湿疹のようなものが常にあるなどさまざまです。
実際、私の頬も長く敏感肌を続けていましたので、血管が一部透けて見えています。血管が拡張していると同時に、皮膚も薄くなっているというわけです。20年前から珍しい肌だと言われていましたが、とにかく皮膚が薄くて、赤くなりやすいのです。もともとこの様な肌は全体の1割いるかどうかというレベルです。
その「酒さ」に似た症状である「酒さ様皮膚炎」が40代以降の女性に増えているのだからこれはただ事ではありません。
なんと、「酒さ様皮膚炎」の原因は皮膚炎の治療に使われる、抗炎症剤であるステロイドを繰り返し使ったことによる血管拡張で「酒さ」のような皮膚炎になっているということなのです。
対応法としてはステロイドをまず使わないようにすること。その間は炎症が起きるけど、がんばって良くしていくという話なのです。。。脱ステロイドがどれだけ大変なのかは経験した人でなければわからないかもしれません。
しかし!!!
頑張れば良くなるわけではありません。
たくさん言いたいことはあるけれど、炎症するからステロイドを使って治療していたのに、今度はその副作用でやめましょうって、、、どこまで苦しめば良いのでしょうか。
そもそも、ステロイドを使うことが増えているのが問題です。炎症を起こすことを繰り返しているのにそのままにしているのだから良くなるはずはありません。
なぜ、ステロイドを使わなければいけない人が増えるのか。私の見解は、化粧品が浸透しやすくなっていること、微粒子化が進み、肌に侵入しやすくなっていること、本来は肌が自分で生み出す成分を補ってしまうこと、そして最後にもっとも重要な「洗顔」が適切に行われていないこと。
はっきり言ってしまえば、全部、スキンケアの問題です。スキンケアで炎症を引き起こし続けているということです。
40代以降の女性はたくさんスキンケアをしてきています。ファンデーション、クレンジング、クリーム、美容液。その度に肌が不調になりステロイドを使うほどの炎症も経験しているのです。そこに、40代という代謝の曲がり角が重なって、もう取り返しがつかないほどに肌の機能が低下してくるのです。
それを、年齢だから仕方がないとか、日焼けしないように気をつけようとか、ストレスを溜めないようにとか、食事を整えましょうとか、スキンケア以外のことでなんとかしようとしているのです。そしてお肌には抗炎症剤のみの対応。
最初の問題はスキンケアなんですよ!
スキンケア以外のことで肌が良くなった、綺麗になったという人もいるかもしれませんが、それは肌が丈夫な健康な人です。まだ肌の代謝が低下していない人です。肌が丈夫なら酒さ様皮膚炎にはなりにくいです。症状がしっかりと出ている人ほど、根本の問題を取り除かないと、解決するのが遅くなってしまうと私は考えています。その上で、食事を整えたり、生活習慣でバランスを整えたりすることで、効果がさらに出てくるのです。
しかも、スキンケアがすっきり解決することで、極度に紫外線を気にしすぎることや、食べたいものも我慢する生活や、仕事を頑張ることをあきらめる必要もなくなるわけです。精神的にバランスが取れた状態で健康肌に戻ることができます。
信じられないかもしれませんが、肌で悩み始めると、やりたいことを我慢する制限だらけの人生になってしまうのです。そんなことにならないために、ぜひ、スキンケアから見直しをすることをオススメします。
最重要ポイント「洗う」こと
スキンケアの基本といえば「洗顔」です。洗顔によって肌が乾燥していたら、肌の免疫力は低下し、ちょっとしたことで炎症する肌になってしまうのです。毎日2回、きちんと汚れを落として、肌を清潔にしてから保湿などに進むことが理想です。きっとあなたも洗顔が大事なんだということは考えたことがあると思います。
しかし、洗顔の「正解」がわからない!どうすれば良いの?そんな疑問も同時に抱えているのではないでしょうか?
実はエステティシャンやセラピストもそれぞれ洗顔のやり方が違っていたりします。
私がエステティシャン向けの皮膚セミナーで出会う方に個人的に伺うと、みんなそれぞれ違います。
- 朝はお湯のみで洗い、洗顔料などは使わない
- 夜はクレンジングと洗顔フォームを使う
- 朝は洗顔料のみ
- 朝も夜もクレンジングだけ
- メイクをした日の夜はクレンジングをする
肌質が違うからそれは当然なのではないかと思われますか?
生活習慣が違うからそれに合わせて変えているのではないかと思いますか?
季節に合わせて洗浄力を調整する?
メイクの濃さや日焼け止めをつけた量で調整する?
いろいろな情報で迷ってしまう原因にもなります。多くの方が、洗顔を丁寧にするのはめんどくさいと感じていることがあります。冷静に考えて欲しいのですが、メイクの濃さとか皮脂の量とか、そんなの厳格に判断できますか?無理でしょう。肌をキレイに整えると言っても、できることとできないことがあります。
肌荒れしている人はそれがしっかりできていない怠慢な性格なんだとか、生活習慣が乱れているのではないかとか、そう思われてしまう原因もここにあります。
(そういえば、健康食育の理論に出会う前に栄養学を勉強したときに「入るカロリーと使うカロリーをどうこうするって、正直、毎日は無理でしょ!」って思いました。太っている人は管理ができない。そう思われそうで、なかなか本音が言いにくい。)
理屈よりも結果です!スキンケアも食事も毎日のことの積み重ねが1番大きな影響力があるのだから、とにかく毎日、忙しい中でもコンスタントに淡々と、考えなくてもできる状態にしておかなければ結果は出ません。
めんどくさいというのは、洗顔をするのがめんどくさいのではないのです。洗顔の正解を見つけるのがもう、めんどくさくなってしまっているのです。あなたの性格が怠慢なのではありません。その正解に辿り着いていないだけなのです。
実はここが敏感肌ケアで見落としがちな「大きな問題」です。
「基本」というのは誰にでも通用する「型」のようなもの。それを明確にはっきりさせない状況では「応用」となる肌質に合わせたり、ライフスタイルに合わせたりすることはできないのです。昔から技を修得する時には「守・破・離(しゅはり)」と言って、最初に守べき型がありました。応用はその型の上に、破る段階にあります。
美肌作りにおける「洗顔」を理解すると、その後の保湿や保護についても応用ができるようになります。
確信を持って、こうすれば「洗顔の基本はバッチリ!」という方法を知っていることが敏感肌から卒業するためには必須なのです。
結論!洗顔の基本は朝晩ダブル洗顔です
最初に結論を書きますと、朝晩クレンジングと洗顔フォーム(泡)で洗う「ダブル洗顔」が洗顔の基本です。
え?!絶対無理!乾燥しちゃうでしょ!
はい。ご心配なお気持ち。とってもよくわかります。
絶対無理!と思われた方ほど、今までの経験からクレンジングや洗顔フォームは肌刺激が蓄積すると肌で感じられていて、ご存じだということです。
すでに、洗顔料が問題であると知っているのなら、まずは洗うことにこだわってみませんか?酒さ様皮膚炎を解決するための治療や保湿クリームなどのスキンケアを試すよりも結果が変わってきそうではないでしょうか。
そもそも、ステロイドなどの治療薬もワセリンなどの「油」で出来ています。その油をどうやって落とすのでしょう。
ここからはダブル洗顔をする理由についてご紹介したいと思います。
汚れとはなんなのか?
汚れはほとんどが油です。ワセリンや日焼け止め、ファンデーションあらゆるスキンケア商品は油性ですし、皮脂も油ですね。そして、皮膚が垢となって剥がれ落ちる「タンパク汚れ」があります。油の汚れはクレンジングで落とします。タンパク汚れは「泡」で落とします。このダブル洗顔が大事なのです。
油は空気酸化して肌に活性酸素を発生させますよね。そして、それらの油と皮膚の脂が混ざっているのです。抗炎症だけではどうしようもないということなのです。
ただ、皮膚が薄い状態の時には、垢となって剥がれ落ちるものもそこに留まっていて欲しいくらいですから健康肌になるまではクレンジングのみが良い場合もあります。
そのくらい、クレンジングはメイク汚れを落とすだけではない要素が必要ということなのです。油汚れを落とし、なおかつ、肌刺激は抑えること。そんなクレンジングがなければ本当の健康肌には辿り着けません。
肌荒れの根本原因はクレンジング
そこで、私はクレンジングで朝と夜の洗顔をし始めるのですが、ご存知の通り、乾燥する、つっぱり感が激しいし、赤みが出てきてしまいます。洗顔フォームでのダブル洗顔などは週に1回、できるなら調子の良い時です。
これではどうにもならないということで、一般的なクレンジングを探すのをやめて、一からクレンジングを開発することを決めました。
クレンジングの洗浄力がある場合には私の肌はすぐにカサカサ、シワシワ、洗顔後のつっぱり感が出てきます。反対に洗浄力を調整してみると、今度は毛穴の黒ずみが1週間ほどで出現します。自分の肌ながら、本当に厄介です。やがて、毛穴周りには赤い炎症が起き始めました。汚れを残しても、取りすぎても良くないのです。
油が残ることで酸化ストレスになり、そこから炎症が始まっていることを忘れてはいけません。洗顔すると乾燥するからと洗わない日々を過ごすことも良くないのです。
肌は「汚れを残すと酸化してくすみになる」「洗浄力が強すぎると乾燥してシワになる」そしてすべて「炎症の連鎖反応」につながっていく
洗うことを極めなければ肌荒れは一生、つきまとってくるということを実感しました。
洗うことが解決しない限り、その後に、くすみのケアやシワケアをしてもまったく意味がないということなのです。ましてや、敏感肌であれば、刺激の連鎖が止まらないので、抗炎症ケアなどをしても効果が徐々に出なくなってしまうのです。
その結果が、酒さ様皮膚炎という状態になっているとしたら、、、この問題は本当に闇深い。
これ1本で汚れを落とすことができるひみつ
世の中にはたくさんのクレンジングがあります。敏感肌用のものも星の数ほどあります。しかし残念ながら肌を傷つけずに汚れをしっかり落とせる洗浄剤には私は出会えませんでした。
美肌作りをする上で自分が確信を持ってご紹介できるようになるためには、自分の肌が良くなる基本のクレンジングと洗顔がないことには始まりません。
そこで、「洗浄剤」で落とすのではなく、まったく別のアプローチで落とすという方法を採用し、さらに炎症を積極的に緩和できる植物エキスを厳選したクレンジングを完成させました。
パームニティクリアクレンジングはオイルのようにサラサラしています。オイルベースのクレンジングなのです。敏感肌なのにオイルクレンジングを使っても良いの?と驚かれるのですが、ここが大きなポイントでもあります。実際にお試しいただくと、こんなクレンジングは見たことがない!とみなさん驚かれます。
ぜひ、あなたのお肌にものせてみてください。毎月一回のワークショップで体験できます。
洗浄の仕組みを変えたことで年間700回にも及ぶ日々の洗顔をより安心なものにできました。汚れをしっかり落としつつ、肌に必要なものは取り去りません。敏感肌はクレンジング剤を使ったら30秒以内に落とすこと!なんて、焦る状態からもおさらばです。
実は、この焦りが「シワ」の大きな原因になっているんです。敏感肌で肌が乾燥してシワシワしているのは、クレンジングの時に焦っていることが大きい。。。
だから、ゆっくりクレンジングができるようになれば、将来に起こるかもしれないシワ予防にもなります。さらに、敏感肌から解放されるためには使い方も重要なポイントになります。それが、ファーストタッチ洗顔です。
肌が生まれ変わるファーストタッチ洗顔とは
パームニティクリアクレンジングなら、5分くらいクレンジングをお肌に乗せていてもまったく問題ありません。そもそも、フェイシャルケアでは30秒で落とし切る!なんてできませんよ。リラックスしていただきたいのに、せかせか動いていたらゆっくりできませんよね。
じわ~っと体温と体温が溶け合うまで、お肌にのせてから馴染ませていきます。そして、深く吸い込み、吐きます。大きく深呼吸。
肌に赤みがあるときやムズムズするなどの違和感があるときには、肌細胞からストレスホルモンが分泌されているということもわかっています。せかせか焦って、眉間にシワを寄せながらスキンケアをしている状態から一瞬でも解放され、リラックスモードにスイッチを切り替えることも重要です。
実際、敏感肌の私もお肌にツヤが出てきたと言われたのはこの方法を行なっているからです。私の母の毛穴がたるんでつながり線になってしまった状態からも回復を遂げました。
回復のスピードには個人差があります。1本使い切るころ(1ヶ月)には肌が変わる方もいれば、3本目で実感が得られる方も。これは、その方の炎症の期間と回復できる力によります。私はその間をどうにかサポートしたいと考えています。
スキンケアの基本である「洗顔」が決まれば、その次にある「保湿」「保護」そしてインナーケアである食事についても安心して取り組めます。
改善までのスピードをできる限り高めるために構築した「美肌のための5つの習慣」を身につけていただきたいと思います。そのための学びとサポートの場として毎月ワークショップを開催しております。皮膚を知り、実践していきましょう。
肌荒れがおさまっても不安が消えない、なんてことがないように
試行錯誤をしながら肌を改善して、肌が安定してきたなら、それは喜ぶべきことなのですが、一度肌トラブルに見舞われたことがあると、ライフステージが進むことで、また不安がよぎることがあります。
「肌荒れがどうして良くなったのかもしっかりと検証し、繰り返さないための知識をしっかりと身につけること」を実践しましょう。これが私が最後に伝えたいことです。
人生は長いです。肌荒れは生死に関わる疾患ではありませんが、不安などの精神的な負担が大きく、肌荒れが治ってもその不安がついてきます。そんな経験をされた方をご紹介します。
10代はニキビもなくキレイな肌だった。20代で仕事を始めてからニキビができ始め、顔中に広がりニキビとニキビがつながるほどで、もはやニキビというより、怪我をしてるくらいの状態に。職場も転々と変えてストレス度合いによってニキビの出方も違っていた。ホルモン治療も取り入れていたが、完全には良くならなかったが、その後、本格的に不妊治療をしたことで驚くほどにニキビがなくなった。
現在43歳となり、最近またちょっとしたことでニキビができることがあり、不安定な気配を感じはじめた。これから更年期もあるので、またニキビができるのかと思うと怖い。だけど、ホルモン治療はやめた後の反動も知っているだけにやりたくないと思っている。
いかがでしょうか。ライフステージが進むことで、体内の代謝は変化します。体内の揺らぎのたびに肌荒れの不安が襲ってこないように根本的な解決方法を実践し、改善した理由をしっかりと検証しておくことが大事なのです。
私は肌を整えることと同時に、将来まで肌荒れの心配がない状態になっていただきたいと思います。そのために私が経験して得てきた知識をフル活用してサポートいたします。
こんな方はぜひ、ご相談ください。
- 肌荒れを解決したいが、情報が溢れていてどこから手をつけて良いかわからない
- 今までずっといろいろなことを試したが、解決できていない