世の中に溢れている化粧品の多くは
「シミ」なら美白用化粧品。
「ニキビ」ならニキビ化粧品。
「しわ」ならリンクルケア。
「乾燥」なら高保湿。。。
もう本当にたくさんあります。
しかし、エステサロンに来店する方のほどんどはお悩みが1つという方は少ないのではないでしょうか?
実際に私が美肌再生フェイシャル塾で複数回答OKのアンケートをとると、100%全員の方が複数のお悩みにチェックが入りました。
ということは気になるケアを全部しようとしたら
全部の化粧品を順番にご紹介するということになってしまいます。
健康ビジネス、スキンケアビジネスに巻き込まれて苦しい思いをしているのであれば、そこから離れてみませんか?
スキンセラピストのよーこです。
今日はエステティシャン歴20年の中で感じた矛盾や違和感を解決して敏感肌から普通肌へそしてさらに美肌を目指せる方法をご紹介します。
エステティシャンとしてこれからさらに活躍したい方はぜひ最後までご覧ください。
この考え方を知っていると肌悩みを抱える方への提案がガラリと変わります。
肌症(お悩み)ではなく肌の構造から考える
私がプロデュースしたパームニティベーシックシリーズは
クレンジングから保湿、紫外線防止まで、一貫してダメージ抑制を行い肌の機能を高め、自分自身の力で本来の健康的な肌を育てるシリーズです。
足し算美容でもなく引き算美容でもなく従来の方法とは全くやり方が違いますので、当然できるだろうこと(クレンジングや洗顔の方法)からからもう一度確認していただき、肌作りを二人三脚で進めていきます。
※足し算美容:乾燥するから保湿する、補うなど、プラスする方法
※引き算美容:肌を甘やかさないために何もしない、肌断食のようなマイナス方法
肌を根本的に考えるとはどういうことか
例えば、シミができている方への提案として、チロシナーゼ活性阻害などの成分は肌が敏感で乾燥している場合には刺激となることがほとんどです。ターンオーバーを整えるピーリングやレチノールも同様です。
シミと敏感がミックスされていた場合にはどうしますか?
炎症が引き起こされるメカニズムを考えたら答えが出ますよね。
また、小顔にしたいけど、シワも気になる。という場合にはどうでしょうか?
表情筋のケアだけでなく、肌の柔らかさも同時にお伝えする必要がありますよね。
最近はボトックスも経験される方がいますので、「筋肉を鍛えましょう」ということと矛盾していると感じる人もいます。
お肌だけ、表情筋だけ、血流だけ、で考えてしまうからいろいろな矛盾を感じてしまうのです。
日本ではエステティシャンになろうと思えばいつでも誰でもなれますが、基礎から応用まで積み上げられる環境に出会えるかでキャリアに大きな差が生まれていきます。
1つの商材をオーダーメイド商材にできる圧倒的な専門性
美肌作りを二人三脚で進めていくためにはお互いに信頼し合えなければできません。
まずは私がいろいろお話を伺い、これまでの疑問を解消し、この人なら一緒にできそうだと感じていただけたら美肌作りはほぼ成功します。
この時に役に立つのが「圧倒的な専門性」です。
「今日の肌に合わせて欲しい」という要望にお応えするには、エステティシャン自身が持つ「オーダーメイドに変える技術」が必要になります。
特に、肌荒れが深刻であればあるほど、皮膚の基礎理論に基づいた再現性のあるノウハウが私の気持ちを支えてくれます。ご相談の方の不安を明るくできるくらいのパワーがなかったら肌作りを任せてはいただけませんよね。
そこで、私がエステティシャンの皆様にお届けしたいのは、肌に合わせて組み合わせや使い方が無限に生み出せるパームニティシリーズを活用した美肌作りです。
美肌再生フェイシャル塾でもこのフェイシャルケアに基づいたホームケアを実践していただいています。
次に、肌の構造に基づいた化粧品の役割についてご紹介します。
肌の構造から考えるクレンジングは「肌表面をほぐす」
一般的にクレンジングは、ファンデーションなどの汚れを落とすものですよね。
肌に優しく落とします。という謳い文句のクレンジングに何度泣いたことか・・・。
クレンジングが悪いわけではないのですよ。そもそもの考えを変える必要があっただけなのです。
そもそも、化粧品は肌が健康な人が使うものなので、異常が出ていたら使用はストップなのです。でも!異常な時にも仕事は休めないし、メイクをせずにいられる時ばかりではないのが現代を生きる私たちなのです。
そこから出発すると、美肌作りをするためのクレンジングの役割が見えてきます。それは「肌表面をほぐす」ということ。
一旦、肌荒れしたり、ゴワゴワしていたりすると、肌が硬くなっています。それをほぐすのがクレンジングの役割です。
ほぐすと言っても、マッサージでゴリゴリするのではありません。ただ、肌にのせるだけです。クレンジングの役割ですから、クレンジングがやってくれます。
美肌塾の方で「クレンジングを信頼できるようになった」とおっしゃった方がいましたが、使っているものの役割がはっきりしていないとなんとなくスキンケアになってしまうのですね。せっかく毎日するのだからもったいないことです。
肌の内側をほぐすのが洗顔フォーム
肌の内側って、、、化粧品は薬機法で角質層までしか作用してはいけないのではないの?というお声が聞こえそうです。
もちろん、そうですよね。洗顔フォームは泡です。肌の内側にその成分が直接働きかけるわけではありません。エステティック手技をヒントに、洗顔フォームの使い方を工夫することで肌のすぐ下の部分をほぐしていきます。
この方法に私は「泡ほぐし」と名付けました。また、専門的に勉強した仲間はバブルポンピングとも呼んでくれます。(バブル=)泡に、ポンピングというエステティックの手技と掛け合わせるからです。
炎症が繰り返された肌が硬くなるのは表面だけではありません。何度も何度も打撲すると組織が硬くなっていくのと同様に、肌も硬くなり、周辺の血流も悪くなります。
その結果、透明感がないくすんだ状態になりますよね。アトピー性皮膚炎で繰り返し炎症を起こした肌でなくても、ちょっとした乾燥を放置していたり、スクラブ洗顔を繰り返していたりするとこのような状態になります。
またエイジングケアの主役である50代から60代の年齢を重ねた肌では末端血流が悪くなるため、皮膚のすぐ下をほぐしていくことが重要です。
肌の表面を整えるローション
洗顔後はローションを使います。
私はローションは洗顔後の肌を保湿するだけではなく「肌が本来持っている基礎的な力」を上げることが大事だと考えています。
そのようなケアをしているとちょっとした季節の変わり目やホルモン周期などの体のゆらぎがあっても安定した肌を保つことができるからです。
肌のバリア機能のうちの1番表面の「皮脂膜が上手に作られるように調整する」いわば皮脂膜づくりのお助け係になります。
バランスの良い皮脂膜を作るためには皮脂がちょうど良く出る状態を常に保つ必要があります。
皮脂が出にくく寒暖差や湿度変化などの環境の変化でカラカラにすぐになりやすい場合には高保湿のものを使用したり、反対に皮脂が出過ぎてしまえばベタつきや毛穴トラブルがある場合には皮脂分泌を抑える成分のものを使用するかもしれません。
でもよく考えてみてください。
カラカラで皮脂が出ないということは肌の機能が低下している状態です。化粧水をつけて誤魔化しても皮脂が出るようにはなりません。皮脂が出ないということは常にバリア機能が低下するリスクがあるということです。
ベタベタになる人は皮脂を抑えようとしますが、抑え込みすぎると肌の機能を低下させることになります。皮脂が出ることは悪いわけではありません。
皮脂と汗がちょうどよく混ざり合ってバリア機能に必要な「皮脂膜」を作るからです。
ローションはこの機能を高めるためのサポートが1番の役割です。
肌の奥を整えるクリーム
ここでも「肌の奥」が出てきて、今度こそ、薬機法が!というお声が聞こえそうです。はい。そうですよね!
でもここで言いたいのは、バリア機能で1番大事な部分のことです。それは「セラミド(細胞間脂質)」です。
洗顔後にセラミドは流れてしまう、だから保湿する時にはセラミド配合化粧品!ということは耳慣れているかと思います。
しかし、実際にはセラミドの種類ってものすごくたくさんあるんです。「天然セラミド」「ヒト型セラミド」「植物性セラミド」「疑似セラミド」。。。
残念ながら1番定着するのは自分で生み出すセラミドなのです。だからクリームはその生み出す力をサポートする役割があれば良いと考えました。
まとめ
美肌作りを本気でしたいと考えている方や、それに伴走するエステティシャンに届けたいのはこれまでの常識から考えるスキンケアではなく、肌にとって必要なことだけをシンプルにコツコツできる環境です。
私自身、肌質や肌トラブル別の化粧品をたくさんみてきて、それを真面目に使って、顔がいくつあっても試しきれない!と思ったことも数知れません。
しっとり用ローション、さっぱり用ローション。
肌の角質が厚い方にはクレイパック。
シワやたるみが気になる人にはプラセンタのパック。
肌を保護する美容液。(何にも保護されている気がしなかった・・・)
いろいろやってきましたが、その結果が、肌荒れを繰り返す敏感肌でした。
本当に良いと思えたのは「自分で育てた肌」でした。きっとみなさんもそうだと思います。化粧品は健康な人のためのもの。
なんだかんだ言っても自分で生み出す力に比べたら、大したことはないのです。
プロ向けのパームニティ活用セミナーを行っています。
もっと知りたい!と思われた方はぜひご参加ください。